おしえてデンシー!
遺伝のフシギ

いますぐ誰かに話したくなる、
すばらしい遺伝子の世界へようこそ!

第7回:男のコ?女のコ?赤ちゃんはどっち!?(前編)

ウマ64本、ニワトリ78本、金魚104本。
さて、これらは一体、何の数字でしょーか!?
答えは、”染色体”の数!
核のなかのDNAは、細胞分裂の前になるとギュッと凝縮されて
染色体を形づくるんだけど、ひとつの核のなかにいくつの染色体が
あらわれるかは、生物の種類によって違うんだ。
数の多さは、カラダの大きさや、カラダの機能の複雑さなどとは関係なく、
なかには、380本のチョウ、1200本のシダもあるんだよ。

人間はというと、46本!
基本的に同じものが2本ずつあるから、23対46本ともいうよ。
ナゼ同じものが2本ずつあるのかというと、
半分の23本は父親から、残り半分の23本は母親から受け継いだものだからさ。
わかりやすいようにペアごとに通し番号があるんだけど、
1番から22番までは、カラダのつくりに関わる染色体で、
同じ番号同士なら形も大きさも同じ。これらは”常(じょう)染色体”というよ。
23番目は、男女の性別を決める”性染色体”で、
X染色体とY染色体の2種類があるんだ。
2本ともXなら女性、XとYが1本ずつなら男性になるのさ。

前回、ひとつの細胞に入っているDNAは約2mにもなると解説したけど、
約2mというのは、46本の染色体をほどいて全部つなげた長さなんだ。