おしえてデンシー!
遺伝のフシギ

いますぐ誰かに話したくなる、
すばらしい遺伝子の世界へようこそ!

第4回:DNAは暗号だらけ!?(後編)

ボクたちは、筋肉も内臓も皮膚も、
カラダのほとんどがたんぱく質からできているんだよ。
A、T、G、C、4つの文字(塩基)で書かれたカラダの設計図とは、
実は、たんぱく質のレシピのようなものなんだ。

たんぱく質は、健康食品などでも知られている、”アミノ酸”が長くつながったもの。
ヒトのカラダに必要なアミノ酸は全部で20種類あって、組み合わせや、つながる順番によって、いろいろな種類のたんぱく質になるんだ。
塩基配列の暗号に隠されているのは、アミノ酸のつながり方というわけ。

アレ?たった4つの塩基で、
20種類のアミノ酸の順番をどうやってあらわすんだろう?
エッヘン!塩基配列の読み方には、ちょっとしたコツがあるんだ。
塩基は3つで1セットになっていて、たとえばATCなら「イソロイシン」、
CGCなら「アルギニン」というアミノ酸を意味しているのさ。

ボクたちのカラダは、たくさんの種類のたんぱく質からできていて、
親から子へと塩基配列でアミノ酸のつながり方を伝えることで、
必要なたんぱく質がきちんと作られるようになっているんだ。

動物も、昆虫も、植物も、バクテリアも、このシステムは同じ。
見た目はゼンゼン違うけど、生き物の違いは、たんぱく質のレシピの違い、
つまり、4つの塩基の並び順が違うだけ!

ウ〜ン。恐ろしいようなフシギなような……。