おしえてデンシー!
遺伝のフシギ

いますぐ誰かに話したくなる、
すばらしい遺伝子の世界へようこそ!

第8回:男のコ?女のコ?赤ちゃんはどっち!?(後編)

体中のどの細胞の核にも、人間は23対46本の染色体を持っているけど、
卵子と精子は、それぞれその半分の23本ずつしか持っていないんだ。
実は、卵子と精子が受精して、受精卵となったとき初めて、
23対46本の染色体がそろう仕組みになっているのさ。生命って神秘的〜!

卵子と精子の染色体の内訳は、
常(じょう)染色体22本と、性染色体1本だよ。

前回のイラストを見てもわかるとおり、
女性の性染色体は2本ともX染色体だから、
卵子が持っている性染色体も必ずX染色体ということになるね。
一方、男性はX、Yを1本ずつ持っているから、
精子はX染色体を持つものと、Y染色体をもつものの2種類があるんだ。

X染色体を持つ精子が受精すれば、卵子も性染色体はXだから、
性染色体が2本ともXとなり、性別は女性になるんだよ。
Y染色体を持つ精子が受精した場合は、X、Yが1本ずつで
男性になるというわけさ。
オトコになるか、オンナになるか、性別のカギは
精子の性染色体がにぎっていたんだね!