おしえてデンシー!
遺伝のフシギ

いますぐ誰かに話したくなる、
すばらしい遺伝子の世界へようこそ!

第5回:遺伝子と細胞のちょっとイイ関係

カラダは、たくさんの細胞が集まってできているんだけど、
もとをたどれば、受精卵というたったひとつの細胞だったんだ。
受精卵とは、父親のDNAを持つ精子と、
母親のDNAを持つ卵子が融合して、新たに誕生した細胞のこと。
この受精卵が分かれて2つの細胞になり、4つ、8つ…と、
どんどん分裂して増えることでカラダが成長し、いまの姿がつくられているんだ。

ひとつの細胞には、その人を作り上げる遺伝情報がすべて入っていて、
細胞分裂のとき、その情報も丸ごとコピーされるから、
頭の先から足の先まで、すべての細胞がまったく同じ遺伝情報を持っているんだよ。

アレ!?全身の細胞が同じ遺伝情報を持っているのに、
皮膚になる細胞、心臓になる細胞、骨になる細胞など、
いろいろな組織や臓器ができるのは、一体ナゼだろう?
実は、人間のひとつの細胞には、約22,000個もの遺伝子があるといわれていて、
細胞の種類によって、使われる遺伝子の組み合わせが違うからなのさ!