おしえてデンシー!
遺伝のフシギ

いますぐ誰かに話したくなる、
すばらしい遺伝子の世界へようこそ!

第3回:DNAは暗号だらけ!?(前編)

前回、DNAは、ハシゴを右巻きにねじったような二重らせん構造だと話したよね。
でも、そこにどうやって遺伝情報があると思う?
「背が高い」「髪がクセ毛」「色白もち肌」……
なんて文字で書き込んであったらわかりやすいけど、
実際はちょっとした暗号になっているんだ。
DNAをハシゴに見立てた場合、その暗号があるのは、足をかける横棒の部分。
この部分は、ハシゴの支柱から突き出た塩基(遺伝子を構成する基本要素)が、
もう一方の支柱から突き出た塩基とくっついているんだ。
塩基は、A(アデニン)、T(チミン)、G(グアニン)、C(シトシン)の4種類。
くっつく相手は決まっていて、AとT、GとCがペアになるんだ。

ムムム……。
ATCTATGGGなど、一見デタラメのように塩基が並んでいるゾ……これは……?

カンのいい人はもう気づいたかな?
そう、この塩基の並び方が、遺伝暗号になっているのさ。
A、T、G、C、たった4つの文字(塩基)で
カラダの設計図が書かれているなんて、オドロキだよね!

次回の後編では、遺伝暗号の読み方について解説するよ!